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平成24年度 弁理士口述試験再現(特実)

発表から1カ月経って、今年の弁理士試験のほとぼりももう冷めてきてますが、
今後の受験生の方達の役に立つかもしれないので、自分の口述再現を今更ながら上げておきます。(一応再現自体は試験の次の日に作っておいたものですが、記憶があやふやなところもあり正確でない部分もあります。)

僕の試験日は11月24日(5日目)午後でした。
1日目~4日目までの再現を吉田ゼミHPやゼミ仲間のを見て、自分が受けてたらこれは答えられなかったかもいうような問題が毎日1、2問はあって、やばいなぁと思ってました。

5日目という割と後半の日程ということもあって、試験日が近づくごとにある程度絞りこんで勉強していってたんですが、本番ではそれがピンチを招くことになりました。

特実は、3日目に訂正審判・訂正請求、4日目には無効審判や審取訴訟の話が出てたので、もう審判や審取は出ないだろうと思っててその辺ノーマークでした。自分としては184や優先権辺りの事例が出てくるんじゃないかと予想してました。

そして、5日目本番、特実の部屋入ってみると、机の上にパネルがあり、この時は予想通りの事例だろうと思ってました・・・。

試験官は主査が女性、副査が男性。
自分の名前を言って、座って早速スタート。

主査:では、まずお手元のパネルをめくって下さい。

パネル
特許権者:甲
【請求項1】・・・装置。
 ↓
請求人:乙
無効審判請求
公知文献Aに基づき進歩性なし(新規性なしだったかも)
 ↓
審決
請求に理由ないと審決
 ↓
審決取消訴訟
取消しの判決(主査:パネルの内容読み上げる)

自分:(えっ?無効審判?これ昨日の問題じゃないの?やばい・・・)(めちゃくちゃ動揺しました。)

主査:この事例の場合、この後どうなりますか?

自分:(とにかく落ち着こうと、問題を読み直して)審判に差し戻され、審判官により再度審査されます。

主査:審査ですか?

自分:すいません、審理です。

主査:そうですね。では、甲が何もしなかったら、どうなりますか?

自分:(パネルを確認しながら)審決は請求に理由がないので特許は有効で、その審決取消訴訟で取り消されて、差し戻されているので・・・無効審決されると思います。

主査:それはなぜですか?

自分:審判官は判決の結果に拘束されるからです。

主査:無効とならないために、甲ができることはありますか?

自分:訂正の請求をすることができます。

主査:それはいつできますか?

自分:判決後の1週間以内に甲が申し出ることで、・・・審判長から期間が指定され、その期間内にすることができます。(若干しどろもどろで言いました)

副査:判決後とは条文ではなんと書かれてますか?

自分:(これは思い出すのに時間がかかりそうだったので条文参照させてもらい)「取消の判決が確定して」です。

主査:では、甲は特許請求の範囲を減縮する訂正を行いましたが、それでも無効理由は解消しないと判断されました。この場合どうなりますか?

自分:審決予告がされます。

主査:その場合甲は何かできますか?

自分:訂正の請求をすることができます。

主査:今回の法改正で審決予告が導入されましたが、どのようなメリットがあるでしょう?なぜこのような制度が導入されたのでしょうか?

自分:判決の結果・・・いや審理の結果を踏まえて訂正の請求をすることができるという点でメリットがあります。
従来は、判決後に訂正審判を請求できる機会があったのですが、キャッチボール現象を解消するためそのような制度なくした代わりに審決予告をすることになりました。

副査:従来はいつ訂正審判ができたんでしたっけ?

自分:(うわ、旧法の条文忘れてる…)90日の間です。取消決定の後です。

副査:そうでしたっけ?

自分:(旧法完全に忘れちゃって、に色々言ってたら)

副査:(にこやかに)まあ、いいでしょう。審決取消訴訟の提起があった日から起算して90日ですよね。

自分:そ、そうです(汗)

主査:では、甲が減縮の訂正をしたことで無効理由が解消され、請求に理由がないという審決が確定しました。その後、乙は文献Aに基づき無効審判の請求しましたが、これは認められますか?

自分:(167条だな)同一の文献A、・・・同一の証拠、同一の事実・・・

副査:まずは、認められるか認められないかを答えてくれればいいですよ。

自分:はい、認められません。

主査:では、その理由を説明して下さい。

(確かこの辺で1回目のチャイム)
自分:無効審判の審決が確定しており、当事者であった乙が、同一の事実、同一の証拠に基づいてその審判を請求しているので、認められません。

主査:はい、以上で特許法の問題を終わります。
副査:(にこやかに)ギリギリセーフでしたね。

自分:ありがとうございました。

もう、いきなり無効審判という文字が飛び込んできてときには目眩がしそうなほど動揺したんですが、慎重に細い糸を手繰り寄せるように記憶を呼び起こしていって、なんとかギリギリ特実は終えることができました。

正直、主査・副査の方達が割と優しかったので助かったという感じでした。

次、意匠の再現に続きます。

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