大学院

修了

日曜日(9/13)に修了式(学位授与式)がありました。

この前期に修了する人が5人しかいないということで、まるで身内だけの結婚式のように、学校の一室を使ってのこじんまりとした修了式でした。

それでも、ちゃんと金沢の本校から学長が来て直接学位記をもらうことができたし、そのあとの懇談会でも人が少ないおかげで学長や先生方とちゃんと話ができて、自分にとってはこっちの方が合ってたような気がします。

とにかくこれで無事修士(学術)を取ることができました

振り返ってみれば、結局大きな病気になることもなかったし、単位も落とすこともなく、無事短答一部免除も取れたし、在学中に応用情報の資格も取れたし、結構順調な学校生活が送れました。

忙しかったけど、楽しく、充実した1年半でした。

でも、これで毎週のようにあった課題やら発表やらから解放され、緊張でお腹を痛くするような日も減るんじゃないかと思います

ちなみにこの大学院で終了までにかかったお金のトータルは約250万でした(所得単位数は45単位)。決して安い金額ではないけれど、自分にとっては十分その金額に見合ったものを得ることができたと思っています。

それもこれも、お世話になった先生やクラスメイト、大学院の職員さんのおかげです。本当に感謝しています。

これからは、残っている同期生やゼミ生のサポートをしていきたいと思います。

また、修了はしたけど、この後期に大学院でやっている弁理士試験対策の講座は取ってるし、将来的には科目履修なんかもしたいと思っているので、今後も何かと大学院にはお世話になるんじゃないかと思います。

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大学院総括

在学生の方達は後期の講義はもう始まっていますが、僕の方は学生証等も全部返してしまって、あとは修了式を待つのみの状態です。

ここで、この大学院で学んだことをまとめておこうかと思います。

まずこの大学院に入ったときの気持ちは、このブログでも書いたように(入学当初に書いた「大学院入学」参照)、お客さんである企業と一緒になって知財を考えられるようになりたいと思っていました。(短答免除がほしいという気持ちもありましたが…)

それにはまず企業における知財の考え方を知るべきと思い、知財戦略系の研究ゼミに入りました。

それまで知財戦略なんてことはよくわかっていなかったので、ゼミでの最初の1年間は、とにかく知財戦略の基本的な考え方を勉強していきました。

そこでは、まず知財経営で勝つためには、事業の優位性を確保するための知財活動が必要で、知財は事業をフォローするものだということを知り、さらには色々な場面での有効な知財戦略についても知ることができました。

そして今度は、その企業側の知財戦略というものを学んだ上で、企業の外部で権利形成に関わる自分のような明細書書きの立場としてはどう考えていけばいいのか、知財戦略に適した明細書ってどんなだろうという思い、そこから修了研究のテーマを考えました。

今年の3月くらいまでは2年修了(つまり来年3月修了)を考えていたけど、弁理士試験のこと等を考えて急遽1年半修了に早めたことで、修了研究が結構急ぎ足になってしまったけど、なんとかこの半年間で研究をまとめることができました。

その修了研究のタイトルは、

「勝つための知的財産経営における権利形成戦略に適した出願及び明細書」

というのにしました。

長いタイトルで、結構大それたことを言ってる感じで自分で考えておいて恐縮してしまう感じもありますが、、

中身の概要は、

「事業で勝つための知的財産経営における知的財産戦略として特に権利形成戦略に関してまとめた上で、ケーススタディとして現実に知財経営で成果を挙げている企業において戦略的に特許出願されていると思われる特徴的な技術を取り上げ、その出願動向を調査し、その中でも重要と思われる出願・明細書を精読、分析し、どのようにして戦略を達成しているかを検証した。そして、権利形成活動に携わる者の立場として戦略に適った出願・明細書の実現にはどうしたらいいかを考察したもの」です。

あまりここで詳細を説明すると長くなりすぎるし、公開しすぎるのも問題がでてきそうなので省かせてもらい、研究の結論でもあり、この大学院で学んできた結果として、今の自分の仕事に対する考えを書いておきたいと思います。

まず、前提として企業側(主に知財部)としては、事業で勝つことを意識した知財戦略を考えることが必要です(ここがまず難しかったりもするかもしれませんが…)。

その企業をクライアントとする特許事務所(明細書作成者)としては、そのクライアントの考える戦略を理解することが必要で、そのためには企業と特許事務所とが常時情報を共有できる環境が必要であって、それはお互いの信頼感によって成り立つものだと考えています。

そして、戦略を理解できたならば、その戦略を達成できるよう「知恵」を絞って明細書を作成するというのが必要で、そういう出願をし、権利を取得していくことで戦略が達成(=事業が成功)されるんではないかと思います。

逆に考えていくと、「知恵」っていう部分に僕らのテクニック的な部分が問われてくるんですが、それは単に権利を取るテクニックというだけではなく、本当に質のいい権利というのは事業の成功に貢献する権利であって、そのためにはお客さんの事業を知らなくてはいけなくて、だから常時の情報の共有が必要になってくるわけです。

でも、常時の情報の共有といってもそんな簡単なことじゃなくて、お互いに信頼感を持ち合った仲にならないとなかなか本当の意味での情報の共有ってのはできないんじゃないかと思います。

そうなると具体的にやってくこととしては、結局は日頃からお客さんとのコミュニケーションを密に取りつつ、1件1件を大事にやっていくという、地道な作業の積み重ねなのかなと思います。そして、事務所全体としてもそういう意識を持たなきゃいけないだろうとも思います。

これが、この大学院1年半で学んだ結果としての僕の現時点での考え方です。

なんとなく理想論っぽくもあり、現実はそんな甘くない部分もあるかと思いますが、でも、実際にこういう風に仕事していけたら、苦労もあるけどやりがいもあって楽しい仕事ができるんじゃないかと思っています。

これからの自分としては、そのような気持ちで仕事をしつつ、さらに仕事の幅を拡げるためにも弁理士の資格取らなきゃいけなくて、今後はひとまず資格を取ることを最優先に考えていきたいと思っています。

そして、今回知財経営の勉強してわかったのは、知財経営を本当に理解するには、基本となる経営の知識も必要で、さらにはその知識以上に実戦的な経験というのが重要で、今はまだまだ本当に基本的な考え方を知ったという程度なので、早く資格を取って、その先の勉強や実戦に携わって、本当に実力のある弁理士を目指していきたいと思います。

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公聴会も終わり

この前の月曜日(8/17)に、僕を含むこの9月に大学院修了予定の人達の公聴会がありました。

 

さすがに緊張はしたけれど、1週間前と2日前に先生やゼミ生の人達の前でリハーサルやったし、当日は午後休みをとって現場での練習もしたおかげで、それまでのように声が震えることもなく、のどがガラガラになることもなく、途中で頭が真っ白になって沈黙することもなく、大学院入って何度か発表をしてきた中では一番の出来で発表することができました。(ただ、あくまでも自分としていい出来であって、一般的に見たらまだまだプレゼンが上手というわけではありません


最初のリハーサルのときは自分でもどうなるかと思うような出来だったけど、色々参考になるアドバイスをしてくれて、付き合ってくれた先生・ゼミ生の方達にはホント感謝です。

 

発表した研究内容についても、自分として十分納得いくものができたし、周りの評判も悪くなかったので、よかったです。(内容については次回、少しだけ紹介したいと思います。)

 

あとはもう大学院関係は9月にある修了式を待つだけで、なんとか無事に修了できそうです。


今は少しの間、解放感に浸っていたい気分です

(でも、意外と仕事が詰まってきそうな雰囲気が・・・

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応用情報と今後の予定

もう1週間以上前の話ですが4/19に応用情報技術者試験を受けてきました。
自己採点の結果は午前68.75点午後60点(TAC解答速報調べ)。
午前は大丈夫だと思うけど、午後はちょうどボーダーで微妙・・・
またなんとも言えない気持ちで2ヶ月待たなくてはいけないことに。

そっちはとにかく待つしかないとして、今後は大学院のゼミ研究に集中しようと思っています。
実は、昨年度の段階では2年かけて修了する予定だったんですが、色々考えた結果、1年半で修了(今年9月に修了)することに変更しました。
おかげで、7月までに修士論文(僕の場合正確にはリサーチレポートというもの)を完成させなくてはいけなくて、今後はそちらで結構忙しくなる感じです。

そんな感じで、ちょっと手が回らないというということで、今年の弁理士試験は受けないことにして願書も送っていません。
なんの自慢にもなりませんが、就職してからいままで弁理士試験を受けない年というのは初めてで、なんか逆に新鮮です。ただ周りの受験生から取り残されてる感じがして若干不安になります。
その代わり、大学院を無事修了できたらすぐに弁理士試験モードに切り替えて、来年こそはきちっ決めたいと思います

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大学院の一年を振り返る

ちょっと同級生のブログの影響と、今年度卒業される方達の公聴会も終わったということもあって、大学院入ってからの1年間をちょっと振り返ってみようかと思います。

講義のことについては、前期の部分は以前書いたものを参考にして頂ければと思います。

後期の講義については例によって法律系の講義を主に取っていたんですが、判例や審査基準等を基にした、より実践的な内容が多かったです。

特に判例の講義は、生徒一人一人が判例百選から1つの事件を割り振られ、パワーポイントでまとめてきて発表するというもので、人前で話すのが苦手な僕にとっては結構困難なものでした。(そういう講義が特実で2つ、意・商で1つあったんで、計3回も発表することに・・・

あとは、知財戦略系の講義を2つ取って、ここでは、企業の知財部出身の方達から話を聞きました。権利活用の場面を知らない僕にとっては、リアルな現場の話を聞けて、とてもためになったし、非常におもしろいものでした。

あと、後期では講義だけでなく、その他にも色々な拡がりがあって、ある同級生は僕の父がいる事務所に入って今父の指導を受けて頑張っていますし、ある同級生は僕がいる事務所で今一緒に仕事をしてくれていますし、最近ではある同級生から仕事を頂けることになる等、大学院の同級生という繋がりからさらに進んだ繋がりに発展してきたりしています。

他にも直接仕事で関わることがなくても、同級生の方達の話は相変わらず刺激になりおもしろいです。なんだか奥の深い、底知れぬ人達が多くて、いくら話を聞いても飽きません。

そのような感じで、講義からもそうですが、いろいろな人と関わることができたことで、大学院に入る前のときよりも確実に自分の視野は拡がったと思います。

とにかくこの大学院の一年はいままでで最も密度の濃い一年で、まだ終わったわけではありませんが、すでに現時点で、僕としては、大学院に入ったことは間違いなくプラスになっていて、高い学費払ってでも入ってよかったと思っています。

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夏休み終了

あっという間に大学院の夏休みが終わり、明日から後期の授業が開始。

後期の授業スケジュールは、月2コマ(18:45~22:00)、水2コマ(18:45~22:00)、土4コマ(9:30~12:45、15:15~18:30)という感じ。
ただゼミの集まりとかなんかで、他の日にも学校には行くことになる予感。

基本的には弁理士短答試験免除の科目が主で、今回それを全部単位取れれば免除に必要な28単位を満たすことになるはず。

それ以外には知財管理・戦略特論という授業を取ってみた。なんか色々と企業の知財について知ることができるみたいで、今回一番興味ある授業。

あと、一応また選択科目免除のためのソフトウェア開発技術者試験を受けてみようと思っています。なんか情報処理の試験も来年度から色々と変わるみたいだからこれがラストチャンスになる可能性もあるんで、頑張らないと

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夏休み

久々のブログ更新です。コメント頂いていたのに返事していなかった方、すいませんでした。

大学院の前期の授業が終わり、課題等も全て出し終え、本格的に夏休みに入りました(仕事は普通にありますが・・・)。

後半の方は夏バテだったり、風邪ひいたりで結構身体的に大変な部分もありましたが、なんとか一度も授業を休むこともなく、単位の方も無事取れそうで、ほっとしてます。

とにかく、この数ヶ月は自分にとって本当に密度の濃い数ヶ月でした。

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分厚い人達

先日、大学院の懇談会がありました。

生徒だけじゃなく先生方も参加して、30人強の結構大規模な会でした。

大学院の人達とこうやって飲みに行くのは初めてで、短い時間だったけど授業の時だけじゃ聞けなかった話を色々聞けました。

とにかく、先生方はもちろん、生徒の方もみんななんかすごい。

なんというか、みんな人間的に分厚いというか、いろんな経験を積んできてるし、すごくパワーがある。それに、やっぱ人生賭けてこの大学院に来てるという感じがする。大学院のために引っ越したという人が何人もいたし、家庭や仕事との兼ね合いが大変な人達もたくさん。

そういう人達に比べると、自分は非常に恵まれている環境にいて、まだまだ薄っぺらい人間です。(実際、体もかなり薄っぺらいですが・・・)

大学院ではそんな人達見習い、色々と吸収させてもらい、自分も分厚い人間になっていきたい。

それと、今回の懇談会で、このブログ読んでくれているという人に初めて会いました。なんだか恥ずかしいけど、うれしかったです

もうちょいカッコいいこと書いているなら、堂々と公表したいとこですが、すごく個人的な話や、情けないことや、青臭いことばかり書いているので、別に隠すつもりはないですが、黙っておこうかと思います

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なんとか一週間乗り切る

大学院始まって1週間。

なんとか無事に乗り切ることができました。

充実した1週間ではあったけど、正直僕には結構きつかった

腹は壊すし、肩はこるし、腰も痛くなってきた。

あと、ほんの少しだけど背中が痛くなったり、呼吸が苦しくなる感じがあって、持病(?)の気胸の前兆っぽくてちょっと怖い。(気胸には左肺2回、右肺1回なったことがあるけど、最終的に両肺手術してるから再発率はかなり低いはず。)

まあ、まだ1週目で慣れてないせいだと思うけど・・・。

授業自体は、実務的な話が聞けてなかなか楽しい。

やはり、先生の感じが僕がいままで教わってきた先生達とちょっと違う。

どの先生もすごく積極的で、生徒達の参加を促し、質問を受けたがってる。それでいてすごく優しさがある。

ただ、僕含めまだ生徒同士知らない人が多くて、落ち着かない部分があります。
もう少しなじんできたらもっとおもしろくなっていきそう。

実は仕事の方もまた忙しくなってきて(例年なら割と余裕ある時期なのに・・・)、なかなか大変だけどなんとかやり切っていかないと!

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大学院入学

今日はついに大学院の入学式でした。

入学式といっても、大の大人ばかりで独特の雰囲気な入学式でした。

なんかみんな立派な人に見えてしまって結構怖気づいたんですが、入学式後の懇談会で、業界は違うけど年も近く気の合いそうな人と知り合いになれたんで安心しました(^^)

今後も徐々に交流の輪を拡げていきたいですね。

これで正式に大学院生となったわけですが、大学院を卒業した時にどんな風に心境が変化したか等を確かめられるように、ここで、入学時点での気持ちや考えを書いておこうかと思います。

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